「中学校でやっていけるか不安」への解決方法

学区外の塾、小規模の中高一貫校を選択した

困りごとと解決方法の詳細

小学校高学年になると、学校の友人関係にも変化が出てきた。
親しい人はいるものの、本人が自分らしくいられないと悩むことが増えた。
このまま地元の公立中学に進学したくない、と本人から聞いたのは5年の冬。
学級内でいじめがあることも少し耳にする頃だった。
田舎の学校なので、そんなに大きく人間関係が変わらないのなら誰もいない学校に進学したい、6年になって担任が新しくなるとクラスで学級崩壊するほど担任と数名の児童との対立があり、本人もそのなかの主要メンバーとなり、友人の手前いい子になれず、先生への理由なき反抗を繰り返す毎日。
もともと、周りの人に流されやすいやさしさや甘さがあったので、親としても脱出したい気持ちを応援してあげたいと学校の校区外で、自宅から離れた進学塾に入った。
塾での我が子は、これまでの明るさと学ぶ楽しさを思い出し、学校とは別の顔を持てたことでイキイキ過ごした。
偏差値が高くなく、個性を大切にしてくれる、小規模の中高一貫校に進学した。
中学入学後のある日、本人がふとしたときに「小学校での生活は黒歴史なので、思い出したくない」と言った。
あまり悩みを吐き出さない我が子なりに、もがき苦しんでいた様子を知り、胸が痛んだ。

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専門家からのアドバイス

困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?

子どもの進路について、ご家族は子どもの特性を考えながら色々な情報を得て進んでいますね。進路の決定権は子どもの年齢が低いほどご家族に委ねられます。ご家族は責任重大、と思うことでしょう。ただ、子どもは家庭で学ぶべきことも多いですが、家庭以外のどんな社会でも学ぶことはたくさんあります。うまくいかなかったらどうしよう、できるだけ早めに、とできるだけ子どもにとって安全な環境を考えるものです。この時、『子どもがどうしたいのか』『子どもの人生である』という点は大切にしてあげましょう。子どもたちにご家族が悩まれている選択肢や進路先を伝え相談してみましょう。例えば一緒に現場見学に行ったりパンフレットを見たり。選択肢が存在せず、ここに行くしかないこともありますね。その状況を丁寧に伝え、『子どもの人生』を伴走していることが子どもに伝わるようにできると、何か困っても子どもはご家族に伝えてくれるものです。特に思春期以降は『最終決定』を子どもができるようにしてあげましょう。

具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?

児童期~中学期においてご家族が子どもの特性を理解し寄り添いながら、見守りをベースに時に選択肢を提案してあげることは良いですね。どんな集団でも、子どもが過ごす『環境』が安定していれば苦手なことでも子どもは安定して過ごせます。思春期に入っていく子どもたちにお勧めの書籍が『13歳の進路(幻冬舎)1430円』『13歳からの進路相談(すばる舎)1650円』。『これからどうしよう…』と進路を考える際、ご家族も含めて参考になる情報がそれぞれ。まずはAmazonでサンプルを確認してみましょう。

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