困りごとと解決方法の詳細
家では手伝いではなく労働として風呂掃除をさせている。
生きていくにはお金が必要なので働いて収入を得ることを知ってほしい。
現在は専門学校生なのでそろそろアルバイトをしてほしい。
専門家からのアドバイス
困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?
具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?
どんな仕事が自分に合っているのか、中学生以降の年齢の方々に対して、作業療法士のいる専門機関や『障害者職業センター』等で職業適性検査を行うことができます。専門機関で利用して終了し、将来に向けて悩み再来院される方も多いです。職業適性検査にも種類があり、紙面上で行う検査、実際の動作を確認する検査など様々です。これらの検査を通して、子どもの特性に合わせた職種が少し絞れたりします。また、『ハローワーク』は就職を希望するどなたでも相談に乗ってくれ、診断のある方では『障害者就業・生活支援支援センター』等の『社会資源』の利用も可能です。
まずは仕事を知ることが大切ですので、ご家族や身近な方の職場を見せてあげたり、高校時代にアルバイトを経験してみたり。また、学校の図書館や進路指導室にも置かれている『新13歳のハローワーク(幻冬舎)2860円』『おしごと年鑑(朝日新聞)2200円』等の書籍、『13歳のハローワーク公式HP』『おしごと年鑑公式HPおしごとはくぶつかん』等のWebページを活用して仕事について知ってみても良いと思います。
子どもの進路について、教育機関の利用を終え、仕事に就く、という岐路に立つ時期が多くの方で訪れます。進学と合わせて就労は、子どもにとって大きな決断であり、自分のもつ力を発揮し、社会で働き収入を得る機会になります。子どもが仕事を検討する際、多くは自分のこれまでの人生において見聞きした仕事が優先されることが多いです。テレビやネットで見たことがある、ご家族の仕事、中学時代の職業体験で経験した、普段の生活で利用しているお店で見た、などなど。特性によりそれまでに『環境』の調整をしてきた子どもでは特に、自分に合った仕事、自分の能力を発揮できる仕事を見極めることは簡単ではありません。多くのご家族の投稿にありますが、仕事に就くことをサポートしてくれる専門機関・専門家は沢山います。『仕事と子ども』を繋げる専門的な支援を積極的に活用することも社会適応に繋がる一つの方法です。