困りごとと解決方法の詳細
大きな音が苦手だったり、マイクの声が聞き取れないことがあり、数種類の耳栓(耳栓を付けても目立たないもの、自分でもつけられるもの、デジタル耳栓、イヤーマフ)などを購入しました。教室で大声を出す子がいてつらい時には、自分で耳栓を付けるよう、事前に先生の許可を取りました。何度も使っていたらしいのですが、学校でなくしてしまったので、高額の耳栓はおすすめしません。
マイクの音を聞くときは、耳栓をしていても聞き取れないことが多いので、あとで説明するなど、フォローしました。
また、コンサートなどの大きな音がするところでは、耳栓を付けても苦痛でその場にいられないので、コンサートへは行かないようにしています。
専門家からのアドバイス
困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?
具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?
大人もジェットコースターが好きな人もいれば嫌いな人もいるように、感覚センサーの受け取り方は人それぞれです。ジェットコースターが苦手な人がわざわざ乗らないように、苦手な感覚を避けることは悪いことではないと思います。イヤーマフをして身を守ったり、自分の特性を理解して行動を選択する力を身に付けていくことが社会生活を続ける上で大切です。
発達障がい(特に自閉スペクトラム症やADHD)の方では、感覚センサーの働きが上手くいかず、大人になっても過敏であったり鈍感であったりします。感覚センサーが十分に働かない、働き過ぎる場合は、子どもを変えるのではなく『環境』を整えることで『安心した生活』が続けられます。子どもは生まれた時からその感覚センサーと付き合っているため、周りとの違いに気づかずに苦労していることも多いです。