「思い通りにならないと怒る、暴力的、パニック、癇癪」への解決方法

週間予定表を用意して見通しを立てた

困りごとと解決方法の詳細

まだ言葉でのコミュニケーションが取れない4〜5歳の頃から、外出して家に帰ってくると発狂ということが度々あったため息子専用の週間予定表を作成した。月曜日から日曜日まで記載し、その予定表は日曜日の夜見せることにした。
内容は簡単なもの。
例:月曜 おうち、保育園、〇〇(児発)、保育園、おうち といった程度。
まだひらがなも完璧に読めているか不安だったため、色分けして視覚的にもわかりやすい工夫をした。おでかけしても最後はおうちという一連の予定を把握することで、家に帰ってきてからの発狂が極端に減った小学2年になった現在もその予定表は継続中。
息子専用の週間予定表と月間予定表の二刀流で、かなり見通しが立ち本人はホッとするようです。
作成する親の負担はあるが、それで少しでも落ち着いて過ごせるならと…。

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専門家からのアドバイス

困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?

言語的なコミュニケーションが難しいお子さんや見通しを立てるのが苦手なお子さんには写真カードを提示して見通しを立てることで子どもの安心に繋げることがあります。一週間の予定を文字ではなく絵や写真で示すことにより、何がこれから起こるのか理解できるお子さんも多いです。最初から理解することは難しいため、期間や情報量は少しずつ増やしていき、写真カードを使って状況とリンクさせていくことが必要になってきます。出かける際に、声掛けとともに、「ここに行くよ」と場所の写真を提示してから行くと見通しが立ち混乱を防ぐことができます。ホワイトボードに貼ったり、マジックテープで付け外しが可能することで使いまわしがしやすくなると思います。さらに本人に「何やりたい?」「どこ行きたい?」を写真カードで選んでもらうことで双方向のやり取りも可能になり、癇癪が少なくなった方もいました。

具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?

絵や写真カードの提示することで有効な場合があります。その場合、「誰と」「どこで」「何をする」をそれぞれ写真で準備しておくと良いと思います。写真カードはこちらの予定を伝えることにも使用できますが、本人に選んでもらうと表出にも使えると思います。ただし、写真カードはあくまで子どもの見通しや安心に繋げるツールの一つ、と考え、必ずしもこれだけで全てが上手くいくと思わず、また、使っていく過程で必要がなくなれば無理に使う必要もありません。写真から文字に、また、アプリを用いた予定表管理等、ICT技術を積極的に活用して生活に活かして生活されている青年期、成人期の方もいます。

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