困りごとと解決方法の詳細
幼稚園でお弁当を食べられず、担任と相談し、果物だけを持たせたりお茶だけにしたりしてもらった。
家の中では食事が楽しみな子どもだったので困惑した。
専門家からのアドバイス
困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?
具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?

新しい環境に慣れることに時間がかかる場合、まずは家以外で過ごしてる様子をスタッフから教えてもらい、可能であれば離れた場所から見せてもらいましょう。なぜ?の理由が分かることも。家では安心・安全な環境をキープし、無理に子どもに「なぜ?」を確認することは避けましょう。園に留まらず、習い事やイベント等、できるだけご家族が同行できる場合は一緒に参加し、ご家族がいればできるのか、それでも難しいのか等、少しずつ子どもがどんなことに戸惑い力が発揮できないのか、スタッフにも相談して経過を追っていきましょう。


家では食べているのに園生活ではなぜ食べないの?なぜ?の背景として、家庭と違った『環境』ということは子どもにとって大きな影響を与えます。園生活では家庭と違う環境(教諭や保育士が関わり、周りには同世代の色々な子どもがおり、家庭と違ったルールや流れがあり…)そのような環境下で家と同じ力を発揮できる子どもの方が少ないものです。社会生活に向けて、子どもは一所懸命そこに居ることを続けています。安心・安全な場所として家以外の環境が整うことがまずは大切です。
また、偏食については幼児期以降、ご家族の相談で多くあがる内容の一つです。白いものしか食べない、揚げ物しか食べない、やさいがダメ、などなど様々な偏食の相談を受けます。乳児期以降、口のセンサーを使って「これは何?安全?おいしい?」など動物的に感じ取っていると考えて良いと思います。味や匂いや舌ざわり、色々なセンサーを通して子どもたちは食べ物を判断し、安心・安全な状況でないとセンサーはより研ぎ澄まされることがあります。食べられるものが少しでも増えれば、と願い試行錯誤されているご家族は多いと思いますが、主役は子どもです。子どものセンサーが『安全』、『食べてみたい』、『おいしい』と判断すれば摂取します。センサーは少しずつ変化しますが変わらない部分もあります。できるだけ長い目で経過を追っていただけると良いですね。