困りごとと解決方法の詳細
保育園の時に白い下着が出ておりだらしなく見えたので、白以外の黒とかグレーのタンクトップなどにしてみたら背中から出ててもだらしなく見えなくなった。
専門家からのアドバイス
困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?
具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?
身の回り動作を中心に、自分の目で確認しにくい部分の動作について相談を受けた際、作業療法場面では、自分の体を思い通りに動かすことを目的にした遊びを行ったりします。例えば、ビニールや段ボールで作った狭いトンネルをくぐったり、背中に籠を背負い、トングでボールを拾って籠に入れたり、コインを見つけてそれをズボンの前後にあるポケットに入れてみたり…。自分の体を思い通りに動かせないと、身の回り動作に繋がっていきません。まずは遊びを通して少しずつ身の回り動作に繋げていってはいかがでしょうか。
幼児期を中心に学童期にかけて、下着が出てしまうお子さんは多いですね。身の回り動作の獲得の順で、目に見える動作は比較的早い段階で獲得していきますが、シャツをしまう(特に背部)、おしりを拭く、髪を洗う等、の自分の目で確認できない部分の動作は獲得に時間がかかります。a2さんの『下着の色を目立たない色に変える』というアイデアはとてもいいですね。動作ができないと動作を獲得させる方法を考えがちですが、子どもの現在の能力に合わせて環境を整える(周りから指摘されないようにする工夫)はとても良いアイデアであると感心しました。
一方、子どもは生まれてからご家族の選んだ服装を着て生活を続けていきます。子どもは少しずつ、家族以外の他者と生活を共にする時間が増えていきます。その過程で、幼児期後半辺りから好きなキャラクターの服を好んで着たいと伝えてみたり、小学校中学年くらいからは周りからどう見られているか、立ち振る舞いや服装等に気を使う子どもが出てきます。性別や性格、育ってきた環境の影響を受けながら、その度合いは様々です。子どもは少なからず親ご家族の影響を受けて大人になっていきます。ご家族として異性として、子どもの成長に合わせてアドバイスすることはとても大切ですね。