困りごとと解決方法の詳細
子どもが忘れ物をしていることを知らない、知ろうとしても子どもも持っていく物、提出物、宿題が分からない状態だった。
自分でできるようになるまで、持ち物、提出物、宿題を書くだけのホワイトボードを持たせ、支援の先生にお願いし、連絡を書く時間、確認の時間をとってもらった。
授業がよく聞けるようになったり、自己責任感が出てくるとそれが無くても覚えて帰ってくるようになった。
専門家からのアドバイス
困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?
具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?
持ち物管理については、家庭でできること、学校でできること、それらを共有してどちらでもできることを見つけていくことが大切です。子どもの特性に合わせ、整理整頓時のページで少し触れましたが持ち物を置く場所を自分で管理できる前から決めて別の場所で見つけたらそこに戻してあげたり、学校でも落し物箱を用意し、先生が静かに子どもに戻してあげたり。うまくいった方法を共有していくことが大切です。子どもの失敗体験が積み重なると、自分はできない、ということに気づき、ご家族や先生に報告しなくなることも。ご家族から言いにくい場合は利用している専門機関があれば先生と家族の間に入ってもらい、具体的な対策を一緒に考えていきましょう。できるだけ早めに理解者を増やし、時期が来たらICT機器や管理アプリ等も視野に子どもが損をしない『環境』を整えていきましょう。
集団生活において、学習面、生活面の両方で管理する物品の種類は増えていき、放っておくと、帰宅後に「〇〇が無い!」と子どもが頻回に物を失くしたり、先生から「〇〇が提出されていません」などと連絡が入ったり。どのご家族にも共通する解決方法は、『子どもを変えるのではなく、周りが変わる・理解して対応する』という体制づくりです。繰り返し失敗体験をすることでどんな子でも「またやってしまった…」と自己肯定感は下がってしまいます。特に学校では他者も一緒に生活しているため、周りからの指摘はダメージが大きいです。大人が調整することで失敗体験は成功体験に変わっていきます。それが積み重なることでできることが増えていく子どももいます。