「落ち着きがない・多動」への解決方法

手わすら時に両手に物を持たせた

困りごとと解決方法の詳細

高校の先生が話をする時、手わすらを止めないので両手に鉛筆を持たせら止まった。

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専門家からのアドバイス

困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?

『多動・衝動』、この用語も最近では園や学校の先生方、ご家族もよく使うようになってきたように感じます。また、『注意散漫』同様に『多動・衝動』=「ADHD」という偏った見方で子どもを捉えている方が依然として存在します。家庭・集団生活で使用する『多動・衝動』は、子育てをするご家族、運営する先生方にとって家庭・集団生活を乱す要因、としてとらわれがちですが、今回投稿いただいたご家族の報告にあるように、家族、先生方が子どもの特性に合わせてうまく対応してくれる場面が増えてきているように感じます。見方を変え家庭・集団生活から切り離せば『多動・衝動』は、『興味』・『関心」のあることに対して好奇心旺盛である、という側面を持っており、『こだわり』と通ずるとことん追求する部分があります。投稿にあるように、子どもは『環境』が整うことで本来の力を発揮することができ、他者が思いつかないアイデアを出す子どももいます。多動・衝動性も脳が管理する機能の一つであり、性格によるものではなく悪気はありません。家庭・集団生活ともに『環境』の影響を受けやすいという特徴を忘れず、成功体験に繋げる『環境』を整えながら経過を追うことが大切です。

具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?

『環境』が整わず、『多動・衝動』状況を放っておくと様々な場面で叱られる失敗体験が繰り返され、自己肯定感が下がってしまい、社会不適応(学業不振、行き渋り、不登校、反社会的行動等)を起こすという悪循環が多く報告されています。本人を変えるのではなく、周りが本人に合わせて変わる、という方針が大切です。家族や先生方等が子どもの特性を十分に理解し情報共有し、学習面、生活面、就労面等、必要に応じてICT機器等を用いた代償手段を用いて成功体験に繋がる『環境』を整えることが必要です。ただし、社会生活において全ての場面で『環境』と整えることは難しく、注意機能を高める薬物療法の有用性は報告されており、必要に応じて医療機関を活用し、医師と投薬の可能性を検討することも一つの解決方法です。

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