困りごとと解決方法の詳細
子どもの就労先でトラブルが目立つようになり、作業療法士に相談し、県の発達支援コーディネーターに繋いで対応してもらった。
作業療法士には、子供の就労先を見学してもらい、相談支援員や就労先の職員を交えて会議を開いてもらった。
その結果、就労先では子供の特徴への理解が深まり、就労や他者とのトラブルを回避するための環境を整えてもらうことができ、本人も就労に前向きに取り組めるようになった。
専門家からのアドバイス
困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?
具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?
作業療法士が登場していますが、作業療法士の仕事は『社会的適応能力の向上』を国から求められています。???かもしれませんが、社会的適応能力=学校、職場等でその人らしい力が発揮できること、です。イライラしたり暴言を吐いたりすると、どうしても周りの方々との距離が離れてしまいがちです。作業療法士は子どもの発達の経過や特性をもとに、今持っている力を用いて社会でその人らしい力が発揮できるお手伝いをしています。このため、訓練に留まらず、学校や職場、その他、専門機関との調整役に回ることも多くあります。学校や職場で困っている…という際にご活用いただける専門職です。
人はイライラしたり怒ったり泣き叫んだり、様々な形で自分の心模様(情緒)を表現します。一歩離れて見てみると、子どもは周りの人々にどこかで『分かってもらいたい』と思っているように感じます。ただ、それを表現する方法が下手だったり、気持ちがあふれすぎてコントロールできなくなってしまったり...。思春期には心も体も揺れ動き、尚更自分をコントロールする余裕がない方も多いです。ご家族の報告を読むと、共通する解決方法は、そばで状況を見守りながらの『子どもに合わせた対応』という点です。イライラする前の対応、イライラ中の対応、イライラが落ち着いた後の対応、正解はありませんがどれも参考になります。「見守っているよ、〇〇でどうしていいか分からなくなったんだね」と言葉にしなくてもそのような雰囲気が大切です。子どもは『分かってもらえる』他者の存在に気付き安心すると、時間はかかりますが少しずつ情緒コントロール能力が高まっていきます。『分かってもらえる』存在が家族以外にも増えると良い循環に繋がる方が多いようです。