困りごとと解決方法の詳細
あらゆる面で臨機応変さがなく、真面目で決まったことはできるが、ステップアップに時間を要する。
バスに乗ること、電車に乗ること、定期を買うこと、不安に思うこと、やったことの無いことは、大きな失敗になり過ぎないように一回は親が同行して手順の確認をして、ちゃんと一人で対応できるようになっていった。
小学校の頃にはことばの教室の先生に「いっぱい失敗させましょう」と言ってもらい、それで大丈夫なんだ、とあまり手出し口出しせず先生に頼ってのびのび失敗させた。
小さいころからできないことをあまり恥ずかしいことと思わず、周りに信頼できる友達や先生がいることが幸運だった。
今でも分からないことはすぐに周りの人に頼ったり尋ねたりできるようになったことが現在の一人暮らしができることの基礎になっているように思う。
専門家からのアドバイス
困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?
具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?
子どもと向き合いながら周りをうまく利用し『のびのび失敗』、子どもの自信が無くならない周りの雰囲気作りや支援体制が上手くいったのでしょうね。『分からないことはすぐに周りの人に頼ったり尋ねたりできる』とご家族でなく自らが問題解決方法を身につけて実践しており、これも子育ての賜物ですね。
『知る・分かる・判断する』ことは一般的に年齢と共に高まっていきますが、情緒や感覚のページで少し触れた『感覚センサー』がうまく働かないと、目の前にある物・ことが何なのかを『知る・分かる・判断する』ことは上手くできません。更に目の前にない物・ことについてはこれまでの経験を頭から引き出す必要があるためより高度です。共通している解決方法は『周りをうまく利用する』という点です。なぜ?の理由は上述しましたが、どのようにしたらいいの?と考えた際、家族が自ら試行錯誤するのも一つの方法ですが、いっそのこと、周りに任せてみる、頼んでみることを考えてみるのも一つの方法です。それぞれの視点で子どもに良い影響を与えてくれているようです。