「行き渋り」への解決方法

特性を理解し対応してもらった

困りごとと解決方法の詳細

我が子は2歳で高機能自閉症の診断がついた。
何をするにもゆっくりで、先のことを見通すことと困っていることを伝えることが苦手。
小学校では自閉症・情緒学級に在籍し、中学校進学時の教育支援委員会では通級適の判断を受けたが、通級学級のある中学校がないため、地元の公立中学校の通常学級に在籍した。
学校も先生も友達も好きだったが、中学2年時から時々登校渋りがあった。
特に休み明けの宿題が終わらないことと、授業が理解できないことが大きな理由だと思う。
小学校からは我が子の特性についての引き継ぎはあったはずだが、親としては、我が子の特性について、中学校の理解が足りなかったと感じる。
宿題を計画的にこなせないのに、他のお子さんと全く同じ量が出され、こなすことができないことが何度もあった。
3年生になり、最後の半年はほとんと登校渋りはなくなり、無事高校受験を乗り切ることができた。
解決策は、本人の特性を理解し、一番辛いのは本人なんだということを自分自身に言い聞かせ、学校や同級生の保護者に本人の特性について理解してもらうことだと思う。
あとは、本人が人を好きなことを伝え、先生方に話しかけてもらえるようお願いした。
我が子は大人と話すこととプロ野球が好きで、3年生のときの学年主任の先生は毎日のように娘とプロ野球の話をしてくれた様子。
学習については、宿題の量を調整してもらったり、塾に通わせ、塾の先生方にも本人の特性について理解してもらい、授業時間以外の自習では、中学校の宿題のわからないところを教えてもらったりしていた。
結果的に成績はさほど伸びなかったが、課題をこなせるようになったことで安心して学校に行けるようになった。
塾の先生方にも本人が大人と話すことが好きなことを伝え、対応してくれたので、我が子は塾が大好きになり、高校受験のための短期講習なども頑張って参加することができた。

No rating yet

専門家からのアドバイス

困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?

子どもから、園や学校に「行きたくない」「頭が痛い、お腹が痛い」など言われたことはありませんか?ご家族の投稿数から、困った経験があるご家族は多いようです。遭遇すると、「なぜうちの子が?」「私はそんなこと無かったのに」等、色々とご家族は考えてしまうかもしれません。共同生活に慣れるのは至難の業、誰もが家庭に比べるとストレスを抱えているものです。そんな時、まずは子どもが過ごす『環境が快適でない』ということを『分かってあげる』ことから始めましょう。「なぜ?」「気のせいよ」と言う前に、受け止めてあげ、時には休むことも考えましょう。「なぜ?」はその後です。「なぜ?」がはっきり分からないことも多いです。
その日だけ、であれば見守りで良いかもしれませんが、断続的・慢性的に訴えがあるようであれば、家庭の外で子どもが上手くいっていないため、上手くいっていない『環境』で子どもを見守ってくれている方と繋がることが大切です。ご家族の解決方法を参考にできることから行ってみてはいかがでしょうか。現在子どもがいる集団に戻すことが必ずしも正解ではない(他にも選択肢があることは多い)ことは片隅に置いておきましょう。

具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?

不登校や行き渋りに対して、ご家族の投稿では、困りごと解決に向けて家族以外の多くの方・施設が登場しますね。保育士、担任等、普段最も子どもと直接関わっている先生方は多くの場合登場します。それぞれ子どもの状況によりますが、更に、医師、臨床心理士、スクールカウンセラー、リハビリスタッフ、保健師等の専門家や相談機関・医療機関・療育施設の登場。教頭、生徒指導、進路指導、教務主任等、教育機関の管理者が登場することも大切なポイントです。集団生活を運営する担任だけでできることには限界があります。子どもの『環境を快適にする』には、専門家や管理者を利用して良いことを覚えておきましょう。

ログインすると評価できるようになります。