困りごとと解決方法の詳細
医療機関Aや通園施設に通ったことで徐々に取り戻せた。
幼稚園も大規模校ではなく小規模校だったのでよく面倒をみてもらえたのが良かったように思う。
専門家からのアドバイス
困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?
具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?
作業療法(OT)では遊びを通して、人と関わる楽しさ、伝える楽しさを大切にして展開します。子どもと関わる際にはわかりやすく端的に伝えることを意識し、ご家族にも一緒に遊んでもらうこともあります。遊びの通して「お買い物遊び」や「おままごと」などの活動の中で生活の身近にある語彙(知っている言葉)を確認したり、「ちょうだい」「どうぞ」などの様々なやり取りに繋がるように関わっています。言語聴覚療法(ST)では、子どもの『コミュニケーション』の発達段階に合わせ、例えば、子どもへの言葉がけの方法としては、①子どもの行動をそのまま真似る、②気持ちや行動を代弁する、③子どもの言葉を広げて返す、④会話のモデルを示す、等の方法を駆使して子どもとの関わりを深めていきます。
周囲の大人が『コミュニケーション』の基本姿勢や言葉かけを用いることで、子どもには相手に伝わったという『安心感』が芽生え、『やりとりの楽しさ』に繋がります。絵本の読み聞かせも言葉の発達を促す上では、大切なポイントになります。年齢よりも、お子さんに合わせた内容の絵本を選択するのがポイントです。形や色がはっきりした絵本から繰り返しのある言葉、オノマトペを用いた本がおススメです。毎日読み聞かせを行うことはとても大変です。ご両親も楽しめるような絵本を探してみてください。
『言葉』は社会生活を送るうえでとても大切な機能ですね。その言葉を介して人と人がやり取りをすることを皆さんは『コミュニケーション』と捉えます。ただ、人は『言葉』だけでなく、身振りや表情、感情の動き(情動)をもとに相手に伝えようとする力をもっています。『言葉』、『コミュニケーション』の発達に向け、まずはご家族をはじめ大人が子どもの様子を静かに見守り、何をしようとしているのか、何を伝えようとしているのか、よく観察する姿勢が必要です。子どもが何か伝えようとしている場合、子どもの『表現』をくみ取って返してみましょう。その際、何かしら表出(『言葉にはならない表現』・『言葉』)がある場合、それが終わるまで待つことが『コミュケーション』の基本姿勢の1つです。