困りごとと解決方法の詳細
言語聴覚士、作業療法士、担任と学習支援について話し合いがもたれ、例えば漢字練習について「漢字練習を10回書かせなさいではなく、その子の特性に合わせた勉強方法」など具体的に話し合われ、課題を調整を行った。
専門家からのアドバイス
困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?
具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?
学習の苦手さにはいろいろな背景が隠れています。どのような得意・不得意があるのかを知ることは大切で、教育機関や専門機関での検査(知能検査等)は一つの方法です。不得意を見つけてそれが目立たないように補ったり、得意を活かしながら学習に結び付けていけるとお子さんも自信がつきやすいです。最近では『デイジー教科書(パソコン・タブレットを用いて、普段の教科書と同様のテキスト、画像を用いてテキストを音声で読み上げ、読んでいるところをハイライトしてくれる教科書)』など、子どもの特性に合わせ不得意をマルチメディア教材で補う等の工夫を行う学校も増えています。学校の先生や専門機関とお子さんに合わせた学習環境について連携をとることが大切です。
小学校4年生(10歳)になると教科書で使用される『言葉』は急に難しくなります。学習に遅れないように色々と努力を続けてきた子どもたちもこの頃から学習で遅れてくることがあります(10歳の壁等聞いたことがあるでしょうか)。得意なこと、苦手なことが明らかになってきて、その背景には脳機能(子どもの特性と考えても良いと思います)が関係しています。各種工夫をして子どもの自己肯定感を保つことがより大切になってきます。テストで毎回低い点数では誰でも自信がなくなり、学習意欲が低下し、学校に行きたくなるという悪循環に向かっていきます。学習において得意な科目がある場合はその科目を頑張る、学習以外で自信の持てる活動(趣味や習い事等)を一つでも持っていると良いですね。