「父との関係・対応について」への解決方法

思春期の間、しばらく距離をおくようにした

困りごとと解決方法の詳細

障害が分かった頃は父親との関係は良く、父親は学校に行かない時、絵を描くのが好きなのでスケッチブックを持って連れて行ってくれた。
しかし、少しずつ溝ができてきて、本人はチックが出た時に「父親が笑った、馬鹿にした」と思うようになり、父親は「ゲームばかりやっている」とか、「睨んでくる」とか、良く思わなくなった。
父親に何か言われると殺意めいたことも言うようになり、作業療法士に相談し、思春期の間は父親と本人としばらく距離をおくようにと言われ、父親に伝えました。
一時期は本人が包丁を分からないところにしまっておいたこともあった。
何とか私が間に入り、なるべく接点がないようにしてきた。
数年経ち、現在大学4年生、何とか頑張って卒業に必要な単位を全て取ることができた。
父親に伝えたら「すごい頑張ったね」と言っていたことを本人に伝えると、自分を認めてもらえたと感じたのか、自分から父親の部屋に行って話をするようになった。
就職に向け、車に興味をもち、車に詳しい父親に色々聞きたいという思いもあったと思うが、ほぼ10年ぶりくらいにベラベラと2人で話しているのを見た。
今、父親と関係が良くなくても、時期が来るまでは無理な関わりを避けることが良かったと思う。
子どもが成長したのもあるし、認められたという思いが嬉しかったのか、今はとてもいい状況になった。

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専門家からのアドバイス

困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?

思春期を中心にご家族(父親や義父が多い、兄弟姉妹も)と上手くいかない、という相談を受けることがあります。子どもは第二次性徴期に入り、心も体も不安定な状況下で過ごしています。小さい頃のように素直に行動しなかったり、ご家族に反抗した態度を取ったりすると、同性のご家族はどうしても正したくなったり、言葉にしなくてもプレッシャーをかけたり。ご家族の思いは分かりますが、自分がこれからどうしたいか、このままで良いのかなど、少なからず悩みながら過ごしている子どもたち。見守ることが難しいご家族は距離をとることも一つの方法です。成人期を迎え、自分に余裕が出てくると少しずつ穏やかになりまた関係がとれることもあります。

具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?

思春期に子どもとご家族が上手くいっていない場合、普段の生活で接点があればあるほどどちらもストレスが溜まりますね。関係性の悪化は、エスカレートすると刃物や暴力等、悪循環に発展していく家族も経験します。対策として、思春期は特に子どもに個室を用意することを検討しましょう。広くなくて構いませんので子どもだけで過ごす空間を確保することで穏やかな時間が確保できます。また、状況に応じて、食事の時間をずらす等、家族間の接点を調整してみましょう。

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