困りごとと解決方法の詳細
YouTubeや車のホームページを見るのが好きで、なかなか終わりにすることができず、強制終了すると、気持ちの切り替えができずに発狂していた。YouTube等見始める前に「15分ね」「音が鳴ったら終わり」旨、事前に予告をしたら割とスムーズに終わりにでき、発狂することもなく済んでいる。病院では「名前を呼ばれたら終わり」で終わりにできている。
1日の回数は4回としている。この約束も事前に伝えておくことで、本人も納得して使用することができている。
専門家からのアドバイス
困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?
具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?
専門家が強調して伝えていること、それは子どもへの導入時期と導入時のルール作りです。脳、視機能への影響を考えると、乳児期からの導入は避けたいところです。できればICT機器以外に夢中になれる活動があり、ICT機器が主活動にならないことが子ども時代には望まれます。
以下、家庭でのICT機器導入の例を示します。ICT機器導入は子どもが関心を持ち始めた時期で世の中のルールが分かってきた時期(例えば幼児期後半、学童期前半)から始め、子ども用ではなく、大人のものを貸すことから始め、使用時間や内容を大人がコントロールする。使用する際のルールを子どもと一緒に決めて開始し紙に印刷・書いて視覚的に残す。使用時間をチケット制にし、1回の時間は短くタイマー等で気づけるようにし、約束が守れると次回5分アップのチケットがもらえる、等、できるだけ導入は丁寧に成功体験に繋がるようにしていくと、必ずしもICT機器に依存することは減るようです。
子どもに対するゲーム機器やスマホ・タブレット等の管理で困っている方は多いと思います。各種ICT機器から得られる情報や遊びは、一度知ると無くてはならないものになりますね。ただ、各種ICT機器の弊害(ブルーライトの脳への影響、小さい画面を見続けることへの視機能・首への影響等)は最近多く報告されており、十分に体が完成していない子どもでは尚更です。世の中の流れでは、遅くとも学童期から文部科学省のGIGAスクール構想の一環でICT機器を使用する機会が訪れます。これらのことを頭に入れ、必要な時期にICT機器と上手く・正しく付き合っていく術(ルール、メリット、デメリット等)を、大人が子どもに伝えていくことが大切です。