「身体症状を示す(頭痛・腹痛・下痢・抜毛・自傷・チック等) 」への解決方法

スイミングコーチに情報共有、相談した

困りごとと解決方法の詳細

緊張する場面で身体を掻きむしる症状が出て、言われると余計止まらないという。スイミング進級テスト時もスタート時静止できずコーチに大勢の前で指導された。悪化の可能性も考え、主治医に相談。進級テストをしないことも考え、まずはコーチと情報共有、相談。コーチたちに共有お願いし、動いていてもスタートしてくれる対応で本人掻きながらも挑戦することができ、喜んでいた。

No rating yet

専門家からのアドバイス

困りごと、なぜ?どうして?どうしたらいいの?

緊張する場面で身体を掻きむしってしまう行動には、いくつかの背景があります。お子さんの中には、『強い不安や緊張』を『身体の感覚』として感じ取り、その感覚を紛らわすために皮膚を掻いたり身体を動かしたりすることがあります。本人としては「落ち着きたい」「気持ちを整えたい」という調整のための行動であっても、周囲に注意されたり見られたりするとさらに緊張が高まり、かえって掻く行動が増えてしまうことも少なくありません。また、本人は無意識にそのような行動をとっているため、指摘しても納まるものではなく、むしろなぜ府指摘されたのか?と気になり更に悪化する悪循環に陥ることもあります。 今回のお子さんも、スイミングの進級テストという見通しの持ちにくい状況で不安が高まり、身体を静止することが難しくなっていました。大勢の前で指導されることで「止めなければいけない」という意識が強まり、さらに緊張が増す悪循環になっていたことが考えられます。

具体的にどんなことをしている?おススメ・役立ち情報は?

緊張する場面はどんなときか、どんな行動にでるのか、本人や周囲の人と共有できていることが素晴らしいですね。まず主治医に相談し、次にコーチと情報を共有した保護者の対応はとても大切です。お子さんが「止まること」にこだわらず、多少動いていてもスタートを切ってもらえる環境を整えたことで、本人の緊張が少し軽くなり、掻きながらでも挑戦することができました。結果として「できた」という成功体験が生まれ、自信や意欲にもつながっていきます。 緊張による掻きむしりは「意志の弱さ」ではなく、環境が整えば本人の力を発揮しやすくなる行動の一つです。周囲の大人が情報を共有し、失敗より挑戦を受け止めてくれる環境を作ることで、症状の悪化を防ぎながら、お子さんが安心して取り組める機会を広げていくことができます。

ログインすると評価できるようになります。